シンポジウム報告

第61回年次大会シンポジウムの報告(物理学会誌より抜粋)


領域:物理と社会
表題:「動き始めたキャリア形成支援策をどう生かすか」
日時:3月28日 15:15?18:00
場所:WA会場 

報告:鳥養映子〔山梨大工〕

プログラム:

挨拶〔佐藤勝彦:東大現会長〕,
女性研究者の明日,日本の未来〔河村潤子:文科省〕,
男女共同参画におけるロールモデル構築の試み〔奈良坂智:科技機構〕,
これからの日本のために〔伊賀健一:学振〕,
目標設定とそのフォローアップ〔塩満典子:内閣府〕,
お茶の水女子大学の女性支援の取り組み(菅本品夫:お茶大理〕,
日本物理学会の取り組み〔田島節子:阪大〕,
パネル討論〔講演者全員〕


概要:

文科省は平成18年度から,(1)女性研究者支援モデル育成プログラム〔科技機構〕,(2)育児による研究中断からの復帰支援特別研究員〔学振〕,(3) 女子高校生の進路選択に関する情報提供等の新事業を開始した.科技機構と学振では,すでに相談センターの設置,育児中の研究期間の延長やパートタイム研究 員制度などの取り組みがある.これらの支援制度を有効に活用するためにこのシンポジウムを企画した.
まず,文科省,内閣風 上記助成機関,大学,本学会男女共同参画推進委員から,これらの政策に至った背景や具体的内各 それに対する取り組みを紹介していただいた.続いて会場からの質問に答える形で(1)第3期科学技術基本計画および第2斯男女共同参画基本計画に明記された数値目標の意義,(2)育児支鼠 復帰支援策の充晃(3)大学にまだ残る女子学生差別の現実をどう改善するか,等についてパネリストと参加者の熱心な意見交換が行われた.
参加者約60名,若い女性研究者の姿が目立った.